コラム記事(新潟日本一、フルセラ日本一)

Niigata is No1, Furucera is No1

フルセラとロボットハンド

フルカワセラミックス社の主力製品のひとつが、半導体製造装置向けのロボットハンドです。2026年現在、半導体製造装置の世界市場は、東京エレクトロン(日本)、ASML(オランダ)、Applied Materials、Lam Research(米国)が中心となる寡占構造で、日本は世界シェア約30%を保持し、高い技術力を誇っています。また、今後の半導体製造装置の市場成長率は、AIインフラへの投資拡大や高度なパッケージング技術への需要により、年平均成長率8%〜11%の持続的な成長が期待されています。

1.半導体製造でなぜセラミックスが使われるのか
半導体産業では、セラミックスが持つ電気的・機械的・物理的特性の優れた組み合わせが評価され、その使用が年々増えています。主な理由は次のとおりです。
•高温に強い(1000℃以上でも形状が変わらない)
•腐食しない(プラズマや薬液に対して高い耐性を持つ)
•摩耗しにくい(長寿命で交換頻度が少ない)
•電気を通さない(静電気トラブルを防止できる)
•発塵が極めて少ない(クリーンルーム環境に最適)
集積回路メーカーがより高速・小型・低コストのチップを追求するほど、半導体製造装置メーカーは高度なセラミック部品に依存するようになっています。その代表例が、搬送ロボットの「手」にあたるロボットハンドで、軽量・高強度・低たわみといった特性を備えたセラミックス材料が不可欠です。

2.ロボットハンドとは
ロボットハンド(正式名称:セラミックエンドエフェクター)は、半導体製造装置のウェハ搬送ロボットの先端に取り付けられる、超高純度・高強度のセラミック部品です。半導体製造は、高温・真空・腐食性ガスなど極端な環境で行われ、わずかな汚れや微小な変形が致命的な不良につながります。そのため、変形・汚染・劣化が起きやすい金属や樹脂では対応が難しく、セラミックスの安定性が大きな強みとなります。
「ロボットハンド」と呼ばれるのは、人の手と同じ役割を果たすためです。アーム(腕)が動作全体を司るのに対し、ハンド(手)は対象物に直接触れる部分です。ロボットハンドはウエハーに直接触れる最も繊細で重要なパーツであるため、「ハンド」と呼ばれています。ウエハーを扱う際には、次のような動作をミクロン精度で行います。
•ウエハーをつかむ
•ウエハーを持ち上げる
•ウエハーを運ぶ
•ウエハーをそっと置く
•位置を微細に調整する

3.セラミックロボットハンドの重要性
セラミックロボットハンド(エンドエフェクタ)が果たす役割を一言でまとめると、半導体製造の精度・歩留まり・クリーン性を支える「超高性能ロボットの手」です。金属や樹脂では耐えられない環境下で、ウエハーを正確かつ安全に扱うために欠かせない存在です。
また、セラミックスは現代の半導体製造において、欠陥の低減や処理能力の向上に不可欠な技術となっています。

以上

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